本棚を買い換えようか迷いますが…
Posted by admin on 2016年7月12日そろそろ新しい本棚に換えようかなと思い始めてはや三か月。今使っている本棚は父が学生の頃に購入したものらしく、私が生れるずっと前から家族の一員として君臨していた大先輩です。最初は父の本ばかりが並んでいましたが、父が新しい本棚を購入して私がこれを譲り受けてから何十年も、絵本漫画小説辞書雑誌やら何から何まで、私の本達を守り続けてくれたのです。もちろん私だけでなく家族みんなにとって思い入れのある本棚でもあります。若干の白身を帯びた優しい木色、幾重にも弧を描く木目には所々傷が付いていますがそれはご愛敬。中身の本や置かれる場所はしょっちゅう替わっているのですが、本棚だけはもう何十年もこれを使い続けていました。材質はおそらくタモの木でしょう、天板には歪みがなくとても丈夫です。
買い替えにあたってインテリア雑誌やインターネットなどで様々な本棚を見比べていますが、なかなかこれと言った本棚に巡り合えません。どんな本棚を迎え入れようかという事よりも、この旧い本棚をどうしようかという事に頭を抱えてしまいます。倉庫に入れておく、中古家具店に買い取ってもらうはたまた処分するなど考えましたが、思い入れの強い本棚だけに無下に扱うのは胸が痛みます。では買い換えなければいいのでは?スペースが足りないのならば新しい本棚を買い足せばいいのではと、もう一人の自分。至極全うその通り、そうして結局買い換え熱はふっと消えていくパターンがもう何年も続いているのです。こうして本棚は、すべての家具家電の中で最古の伝説を刻んでいくのでした。