シックでフェミニンなスーツに恋してます
Posted by admin on 2020年7月13日ふらりと入った書店で、今は亡き女性作家のファッションについて記された本を購入しました。表紙にある猫と戯れるこの女性の写真がとても美しく、一目惚れしたため即買いしました。
家に帰りページを開くと上品で素敵な洋服がたくさん載っていて、私の心を釘付けにしたのでした。戦後の日本で脚本家としてまた小説家として一線で活躍していたこともあり、洋服達は一枚一枚丹精にオーダーメードで作られているものも多く、どれも今の時代に着ても十分におしゃれなものばかりでした。なかでもスーツは膝よりも少し長いスカート丈とウエストラインがシャープなジャケットの形がとても女性らしくて素敵でした。
読み進めてゆくうちに、なぜこんなにも素敵な着こなしが出来るのだろうという思いが湧き、その心得を習得したいという強い願望が生まれたのでした。そして分かったことは自分に似合わないものは断固として拒否をし、似合うものだけを取り入れてゆくという術を知っている人だということでした。年を重ねても本当に自分に似合うものを見極めることは難しいことですが、この作家は若い頃からそれを習得していたのだと思います。また映画関係のお仕事に就いていた時期もあり、海外の文化に触れることでセンスも磨かれたことを知ったのでした。
ここ最近では作家が着ていたような形のスーツを見掛けることも少なくなりましたが、この本に出会ったことで、スーツの見方が変わったように思えます。あの女性らしいデザインのスーツを現代に再燃すべく運動を起こしたいと思い始めています。