直ぐそばにあること
Posted by admin on 2015年6月27日偉業を成し遂げた、という言葉があって、私は偉人と呼ばれる人たちを題材とした小説をこれまで何冊も読んでいます。なるほど、確かにとても興味深く、波瀾万丈で、スリルのあるお話が多かったです。その業績もさることながら、人間的に尊敬するに値する人の行いは感心します。でも、私は、もうちょっと身近なところにある「凄さ」に興味を覚えます。世間の話題にもならないし、褒め称えられることでもない。しかし、素晴らしい事を成し遂げている人はいくらでもいるのだと思います。
そういうところにこそ、人間的な「素晴らしさ」はあるのだと思います。例えば、毎日、お金にもならないのに町のゴミを拾う人、誰に労われるわけでもないのに家族の介護をする人、見る人から見れば「アタリマエのこと」かもしれません。しかし、当り前の中に私は「偉大なこと」が潜んでいると思うのです。
あまり理解をしてもらえないのですが、先日、日経新聞のコラムで、正岡子規の妹、正岡律に関する記事がありました。とても興味深く、私と同じように考えている人もいるんだ、とストンと心のモヤが晴れました。
大きい目でみることも大切だけど、そういうところに視点を置くことをこれからも続けていきたいと思っています。