国語の授業が好きではなかった理由
Posted by admin on 2017年3月5日国語算数理科社会、小学生の頃の時間割がぼんやりと思い浮かんできました。私は音楽や図工などの実技教科が好きな子で、自発的に身心を動かして授業に参加できるから退屈せずに積極的に取り組んでいたおかげで成績は良かったです。とは言ってもメインはやはり机に座って先生の話を聞く学習科目で、こちらの成績はぼちぼち。あまりに退屈になると、ノートの端に落書きをしたり今日は何の本を読もうかなと瞑想している事もありました。好きな科目と言えば一・ニ年生の頃に忘れられない思い出があります。自己紹介の紙が配られ、そこに好きな科目は何ですか?という欄があり、私は迷わず音楽・図工と書いたのですが。よく一緒に図書室に行っていた友達が「国語です。理由は本が好きだからです。」と書いていてビックリしました。
「本が好きだと国語が好きなの?なんで?」と聞くと、その子は「だって授業中なのに本が読めるんだよ」と静かな笑顔で答えました。それに対して私は「え?教科書しか読めないじゃん、あんなの本じゃないよ」とムスっとして答えた記憶があります。その後、本だよ!ほんじゃない!の言い合い的やりとりに発展してしまいましたが、そんな言い合いすぐに忘れて、帰り道で一緒に蛙を捕まえていましたから微笑ましいものです。しかし今考えるとお恥ずかしい限りです、説明不足にも程があります。あの時の私は、教科書に載っている本は図書館にある様な本を一部抜粋したものである事は知っていましたが、抜粋であるが故、途中でブチっと終わっていまう事が嫌でした。教科書に載せるために切られてしまった文章に切なさを感じ「あんなの本じゃないよ」と強く思ったのでしょう。抜粋された文章に切なさを感じていたなんて、我ながら可愛げのある発想だなと思います。