真面目な辞書あそび
Posted by admin on 2016年3月31日辞書を使ったおもしろい遊びを発明しました。ルールは簡単、目を瞑り辞書を適当に開きページに指を這わせ、ここだ!と指が位置したところに一番近い単語をノートにメモします。5つほど出揃ったところでその単語を合わせて何かを作るおひとりさま遊びです。
ウキウキしながら勘だけで集めた単語は色・波浪・爪・構造主義・割り勘。はて、この語群から何が作れると言うのでしょうか。爪と色はなんとなく繋がりそうですが、波浪のハロー感と構造主義の堅苦しさと割り勘の世俗感をもって、何かを作るなんて、遊びと言うには頭を使いすぎます。構造主義的に割り勘する事になった、爪の色が派手なはろうさんは…適当な言葉遊びだけでは何かを作ったという実感がありません。そもそも私はここに挙がった言葉の意味を理解しておらず、文字感覚にしか頼らざるを得ないなんてお恥ずかしい限りです。
辞書を再度開き勘で引き当てた言葉を地道に調べたのですが、薄く滑る独特の紙質とぎっしり詰まった細かい文字に手こずり目が眩み、自分がかつて開いたページには思えなくて迷子になった気分です。
こうやって紙の辞書を使って調べものをしたのは何時以来だろう、これが本来の辞書の使い方なんですよね。適当に思いついた遊びによって、スマートフォンの便利さに身を委ね紙の辞書をめっきり使わなくなった事によって変っていった自分について思い知らされたのでした。